ニンジンは鮮やかなオレンジ色で芯が小さいものを選ぶ
新鮮でおいしい人参の特徴
①鮮やかなオレンジ色
きれいなオレンジ色で、ツヤがあるものがおいしい。
②形がきれい
表面が滑らかでゴツゴツしていないものは鮮度が保たれていて甘みがあります。
③芯が小さい
葉のついていた芯が小さいものを選びましょう(写真左)。芯の大きいものは古くなっていて硬いです(写真右)。ちなみに葉つきのものは新鮮ですが、市場にはあまり出回っていません。
ニンジンは冷蔵庫に入れて乾燥しないように水で少し湿らせた新聞紙にくるんで、土の中で育っていたときのように立てた状態で保存するのがおすすめです。
編集協力/DECO
にんじんは、カラダの味方

そもそも緑黄色野菜とは、“カロテン”を多く含んだ色の濃い野菜の総称です。その “カロテン”の語源が、英語の“キャロット”=“にんじん”ということはご存知だったでしょうか。まさに、にんじんは緑色野菜の代表格です。
カロテンはカラダに入ると抗酸化作用があるビタミンA にかわるのですが、不足すると暗い場所や夜になると急激に視力が落ちて見えにくくなったり、免疫力が弱くなったりするといわれています。

さらににんじんには、カラダに良くないものを外に出す働きがあるカリウムや食物繊維が豊富なうえ、ビタミンE、ビタミンB、リコピンなども含まれており、健康を気にする大人だけでなく小さなお子さまにも好き嫌いせずに食べていただきたい野菜です。
調理方法は炒めたり、煮込んだり、揚げたりするほか、酢の物、サラダ、スムージー、ジュース、ケーキ…など、ちょっとした工夫で料理のレパートリーがひろがります。余談ですが、私も幼いころから「にんじんは、カラダに良いから残さず食べなさい」といわれ続け、母の工夫した料理のおかげでにんじん嫌いを克服しました。(笑)
にんじんは年間を通して手に入る野菜ですが、初春に収穫されるにんじんは春にんじん、また新にんじんと呼ばれています。
冬の厳しい寒さに耐えて育った春にんじんは、通常のものよりも、甘く、軟らかく、みずみずしいのが特徴です。ぜひ、春にんじんを使って、料理に挑戦してみてください。新たな“にんじん”のおいしさに出会うかもしれませんよ。