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やさいの育て方

自宅で出来る“おいしい野菜”の育て方

畑で野菜を育てるのはハードルが高いですが、 キッチンやベランダなら気軽にチャレンジできます。
そこでガーデニングクリエイターのたなかやすこさんに、 キッチンやベランダで野菜を育てるコツを教えてもらいました。
自分で育てた、とれたて野菜は格別においしい! ぜひこの喜びを味わってみてください。

トウガラシをコンパニオンプランツと育てよう

トウガラシをコンパニオンプランツと育てよう

「コンパニオンプランツ」とは、一緒に栽培することによって、病害虫を予防したり、互いの成長を促すことができる野菜の組み合わせのことです。

夏野菜の中で背丈が短くコンパクトに育つトウガラシは、果肉が詰まっていない分、育てやすく、実をたくさん収穫できます。夏の熱さにも、秋の肌寒い気候にも強いのが嬉しいポイント。

トウガラシのコンパニオンプランツとしては、多年草のタイムを植えましょう。トウガラシの根は土の浅いところに張るため、土の表面に出てきてしまうことがありますが、土の表面を這うように育つタイムを植えれば、根をカバーして乾燥を防ぐマルチングの役割をしてくれます。

そこで今回は、トウガラシとタイムを一緒に育てる方法をご紹介します。

根を崩さないようにしながら苗を植える

トウガラシの苗は園芸専門店などで購入できます。苗は節間(せっかん)(節と節の間)が短くコンパクトに育っているものや、葉が生き生きしているものを選んでください。また、双葉が残っているものは新鮮な証拠です。

鉢は水抜き用の穴があいているもので、深さ20cm、幅30cm以上のものを使います。トウガラシは背があまり高くならないため、ハンギングバスケットもおすすめです。ぶら下げたり、スタンドに乗せたり、太陽の光をたくさんキャッチしてよく育ちます。

まず、鉢底に鉢底石(軽石)を敷きます。鉢底石はネットに入れると、使いまわしがしやすくて便利です。「有機培養土」を鉢の8分目くらいまで入れます。

次に、中央の土を少し掘り、ポットから苗を取り出します。根の下の中心からそっと指先を入れて、根を外側に向かって広げるように、軽くほぐしながら植えつけます。このとき力を入れすぎると根が崩れてしまうので気をつけましょう。

軽くほぐしながら植えつけます

タイムには種類がたくさんありますが、中でもより土を這うように育つタイプの、クリーピングタイムとシルバータイムがおすすめです。

タイムも植えつけたら、鉢底から水が流れるくらい水をたっぷりかけて、日あたりのよい場所に置きます。1日1回、なるべく午前中に水をあげましょう。

1日1回、なるべく午前中に水をあげましょう。

写真は5月に植えつけてから約2か月後の7月下旬の様子です(真ん中がトウガラシ、左がクリーピングタイム、右がシルバータイム)。トウガラシの草丈が伸びてきたら、ハンギングのチェーンを外して、棚やスタンドにのせて育てましょう。

約2か月後の7月下旬の様子
脇芽を摘む

一番花(ひとつの株の中で一番最初に咲いた花)が咲いてきたら、枝が自然に分枝を始め、その後も花が咲くごとに分枝していきます。一番花より下にある小さな脇芽(茎と葉の付け根から出る新芽)は、すべて指でつまんで取り除くようにしましょう。これが茎をしっかり育てるために大切な作業です。

脇芽を摘む
収穫する

トウガラシはゆっくりと成長していきます。5月に植えつけると、7月頃に実がついて、8月後半頃から実が赤くなってきて、9~10月頃に収穫できます。写真は植えつけてから約6か月後の10月の様子です。赤い実が葉の上から空に向かって顔を出しています。

植えつけてから約6か月後の10月の様子

緑色の状態も青トウガラシとして収穫できますし、葉もよく茂るので、葉トウガラシとしても料理に使えます。

土を入れてから2か月くらいは肥料が不要ですが、実がつきはじめたら、適量に薄めた液体肥料を週に一度ほど与えてください。置き肥(ごえ)(水をあげると溶ける肥料)でもOKです。

タイムの花も楽しむ

タイムは料理の臭みを消したり、香りづけに最適です。殺菌効果が高いため、煮出してうがい薬にしてもよいでしょう。

梅雨の時期にタイムを伸ばしたままにしておくと、通気性が悪くなって枯れてしまうことがあるので、葉を持ち上げて、日陰になってしまう部分はカットしましょう。

タイムは翌年の初夏にピンク色のかわいらしい花を咲かせます。10月末にはトウガラシの収穫が終わるので、トウガラシから、イチゴに植え替えてはいかがでしょうか。タイムは苦みのある香りで虫を遠ざける一方、蜂を引き寄せて受粉を助けてくれるので、イチゴと相性抜群です。

タイムの花

花はずっとそのままにしておくと枯れて黒くなり、株を弱らせてしまうので、花ごと刈り取って花瓶などに入れて飾りましょう。

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トウガラシは風通しのよいところで乾燥させれば長期保存できます。乾燥していく段階で、辛味成分のカプサイシンが果肉全体に広がっていきます。辛みがいちばん強いのは胎座(たいざ)といわれる、種の付け根の白い部分なので、収穫してすぐに胎座と種を取ってから乾燥させると、辛さがマイルドになります。
写真下はトウガラシと月桂樹で作った、クリスマスのリースです。インテリアとして楽しみながら、料理にも使えるって嬉しいですね。

*

撮影/田中淳
編集協力/DECO

近影

たなかやすこさん

ガーデニングクリエイター&イラストレーター。コンテナをメインとした家庭菜園歴25年の経験を活かし、市民講座やワークショップを開催している。
著書に『とれたてがおいしい! おうち菜園』(扶桑社)、『LEE CREATIVE LIFE とれたての幸せ。はじめてのベランダ菜園』(集英社)、『シンプル&エコに育てるおいしいベランダ菜園』(家の光協会)、『ベランダ寄せ植え菜園』(誠文堂新光社)など多数。

http://www.greengloves.jp/

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